プレスリリース
2025 年 3 月 5 日
Apple、M4 Maxと新しいM3 Ultraを搭載した、Mac史上最もパワフルな新しいMac Studioを発表
Thunderbolt 5、最大512GBのユニファイドメモリ、最大16TBのSSDを備え、すべてをコンパクトなデザインに詰め込んだ究極のプロ向けデスクトップは、さらなるパフォーマンスを提供します
カリフォルニア州クパティーノ Appleは本日、M4 Maxと新しいM3 Ultraチップを搭載した、Mac史上最もパワフルな新しいMac Studioを発表しました。この究極のプロ向けデスクトップは、デスク上に置けるコンパクトで静かなデザインで、画期的なプロ向けパフォーマンス、新たにThunderbolt 5も備えた幅広い接続性、新しい性能を提供します。Mac Studioは、パワフルなCPUと、Appleの先進的なグラフィックスアーキテクチャ、より大きな容量のユニファイドメモリ、超高速のSSDストレージ、より高速でさらに効率的になったNeural Engineにより、最も負荷の高い作業をこなします。前世代と比べてパフォーマンスが大幅に向上し、古いMacから買い換えるユーザーにとっては大きな飛躍となります。
Mac StudioはAIのためのパワーを備え、先進的なGPUと、M3 Ultraではパーソナルコンピュータ史上最も大容量となる最大512GBのユニファイドメモリにより、6,000億以上のパラメータを持つ大規模言語モデル(LLM)を完全にインメモリで実行できます。また、ユーザーのプライバシーを保護しながら、仕事をしたり、連絡を取り合ったり、自分らしさを表現したりする方法を変革するパーソナルインテリジェンスシステム、Apple Intelligenceのために設計されています。新しいMac Studioは本日より予約注文を開始し、3月12日(水)より販売を開始します。
「新しいMac Studioは、これまでAppleが作った中で最もパワフルなMacです。ホームスタジオとプロスタジオのどちらにもパワーを提供する、世界中のプロのための完璧に革新的な存在のMac Studioには並ぶものがなく、デスク上に美しく収まるコンパクトで静かな設計で、驚くほどのパフォーマンスを発揮します。この新しいMac Studioで、M4 MaxとM3 Ultraによるさらに並外れたパフォーマンス、0.5テラバイトのユニファイドメモリへの対応や、最大16TBの超高速ストレージ、Thunderbolt 5の接続性を提供します。Mac Studioは、真に究極のプロ向けデスクトップです」と、Appleのハードウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントであるジョン・ターナスは述べています。
M4 Max搭載のMac Studio:圧倒的なパフォーマンス
M4 Maxを搭載した新しいMac Studioは、ビデオ編集者、カラリスト、デベロッパ、エンジニア、写真家、クリエイター、および負荷の高いワークフローをすばやくこなす必要があるその他のユーザーにとって完璧な選択です。世界最速のCPUコアによって圧倒的なシングルスレッドのCPUパフォーマンスを発揮するとともに、複雑な作業で並外れたマルチスレッドのCPUパフォーマンスを実現します。最大16コアのCPU、最大40コアのGPU、1秒当たり0.5テラバイトを超えるユニファイドメモリ帯域幅、M1 Maxよりも3倍以上高速なNeural Engineを備えているので、M4 Maxを搭載したMac Studioは、デバイス上のAIモデルを驚くほど高速に実行できます。M4 Max搭載のMac Studioは、M1 Max搭載のMac Studioより最大3.5倍高速で、最もパワフルなIntelベースの27インチiMacより最大6.1倍高速です1。
また、M4 MaxのGPUは、Dynamic Caching、ハードウェアアクセラレーテッドメッシュシェーディング、第2世代のレイトレーシングエンジンなど、Appleの先進的なグラフィックスアーキテクチャをMac Studioに初めてもたらし、一段とシームレスなコンテンツ制作やゲームを実現します。M4 Maxを搭載したMac Studioは、36GBから最大128GBのユニファイドメモリに対応するので、ユーザーは、何千もの画像をすばやく正確に分類したり、何百ものトラック、プラグイン、バーチャルな音源を含む複雑な楽曲の制作まで、あらゆることを実現できます。さらに、M4 Maxのパワフルなメディアエンジンは2つのProResアクセラレータを備えているので、Mac Studioはビデオグラファーのために並外れたパフォーマンスを発揮し、複数の4K ProResストリームでスムーズに作業ができます。
M4 Max搭載のMac Studioの性能1:
- Adobe Photoshopでの画像処理が、M1 Max搭載Mac Studioと比較して最大1.6倍高速、Core i9搭載27インチiMacと比較して最大2.9倍高速。
- Xcodeでコードをコンパイルする際のビルドのパフォーマンスが、M1 Max搭載Mac Studioと比較して最大2.1倍高速、Core i9搭載27インチiMacと比較して最大3.1倍高速。
- CompressorでのProResトランスコードのパフォーマンスが、M1 Max搭載Mac Studioと比較して最大1.2倍高速、Core i9搭載27インチiMacと比較して最大2.8倍高速。
- Topaz Video AIでのビデオ処理のパフォーマンスが、M1 Max搭載Mac Studioと比較して最大1.6倍高速、Core i9搭載27インチiMacと比較して最大5倍高速。
M3 Ultra搭載のMac Studio:プロ向けパフォーマンスの頂点
M3 Ultra搭載のMac Studioは、負荷の高いワークフローをまったく新しいレベルに押し上げます。CPUとGPUのコア数の多さと、大容量のユニファイドメモリを活用するワークロードでは、M4 Maxより約2倍高速なパフォーマンスを提供します2。M3 Ultra搭載のMac Studioは、M1 Ultra搭載のMac Studioより最大2.6倍高速で、16コアのIntel Xeon WベースのMac Proより最大6.4倍高速です1。新しいM3 Ultraで、Mac Studioは24の高性能コアを備えた最大32コアのCPUを搭載し、これはこれまでのどのUltraチップよりも50パーセント多く、Mac史上最も多いCPUコアです。また、どのAppleシリコンチップよりも多い最大80コアのGPU、デバイス上のAIと機械学習(ML)のためのパワフルな32コアのNeural Engine、800GB/s以上のユニファイドメモリ帯域幅を実現する高帯域幅メモリアーキテクチャも提供します。
M3 Ultra搭載のMac Studioでは、96GBから、パーソナルコンピュータ史上最も大容量となる最大512GBのユニファイドメモリの構成が可能で、最大16TBの超高速SSDストレージにより、コンテンツやデータをローカルに保存できます。これは、12時間以上の8K ProResビデオに十分なストレージです。先進的なグラフィックスアーキテクチャは、Dynamic Cachingのほか、ハードウェアアクセラレーテッドメッシュシェーディングとレイトレーシングにも対応するので、GPUベースのレンダラーのようなグラフィックスワークフローがM1 Ultra搭載のMac Studioより最大2.6倍高速です。
M3 Ultra搭載のMac Studioの性能1:
- LM Studioでの、数千億ものパラメータを持つLLMを使ったトークン生成が、大容量のユニファイドメモリにより、M1 Ultra搭載Mac Studioと比較して最大16.9倍高速。
- Maxon Redshiftでのシーンのレンダリングのパフォーマンスが、M1 Ultra搭載Mac Studioと比較して最大2.6倍高速、Radeon Pro W5700Xを搭載した16コアのIntelベースのMac Proと比較して最大6.4倍高速。
- Oxford Nanopore MinKNOWでのDNA配列のベースコールが、M1 Ultra搭載Mac Studioと比較して最大1.1倍高速、Radeon Pro W5700Xを搭載した16コアのIntelベースのMac Proと比較して最大21.1倍高速。
- Final Cut Proでの8Kビデオのレンダリングのパフォーマンスが、M1 Ultra搭載Mac Studioと比較して最大1.4倍高速、Radeon Pro W5700Xを搭載した16コアのIntelベースのMac Proと比較して最大4倍高速。
高帯域幅アクセサリと拡張性をもたらすThunderbolt 5
新しいMac Studioは、前世代より最大3倍速い最大120Gb/sの転送速度を実現するThunderbolt 5ポートを備え、より高速な外部ストレージ、拡張シャーシ、パワフルなハブソリューションを利用できます。ワークフローにPCIe拡張カードを必要とするユーザー向けに、Thunderbolt 5は、ユーザーがより高い帯域幅、より低いレイテンシで外部拡張シャーシに接続できるようにします。また、M3 Ultraにより、Mac Studioは最大8台のフル6K解像度のPro Display XDRに対応するようになります。Mac Studioはまた、10Gb Ethernetポート、HDMIポート、写真やビデオを便利に読み込むための前面のSDXCカードスロット、内蔵のWi-FiとBluetoothなど、幅広い接続性を提供し、プロがすばやくアクセスできるようにします。
Apple Intelligenceのために設計
Mac Studioは、プロができることの限界を押し広げられるようサポートし、Apple Intelligenceがその体験をさらに高めます。ユーザーが書き直し、校正、要約をするのをサポートする作文ツールにより、Eメールに返信する際も、Scrivenerのようなアプリで要約を使って数秒で概要の下書きを書く際も、文章がさらにダイナミックになります。プロは、優先通知を使って気が散る原因を最小限に抑えたり、メモでリアルタイムの文字起こしを使って、重要なミーティングを録音して簡単に振り返ったりできます。新しいSiriの機能強化により、ユーザーはリクエストの方法を声とテキストの間でスムーズに移行でき、一日を通してタスクをより速くこなせるようになります。またSiriは、Macの機能や設定に関する何千もの質問に回答でき、プレビューでPDFファイルを結合する方法などの手順を詳しく説明することができます。作文ツールとSiriにChatGPTがシームレスに統合されたため、ユーザーはChatGPTの専門知識を活用でき、作業をさらにすばやく、簡単にこなせます。ユーザーは、作文ツールとSiriと、ChatGPTとの統合を有効にするかどうかを選択でき、使用するタイミングやどの情報が共有されるかを完全に管理できます。ユーザーは、Image Playgroundで自分らしさをビジュアル表現するクリエイティブな新しい方法を探ったり、レポート、ムードボード、Keynoteプレゼンテーションにオリジナルの画像を直接配置したりできます。ユーザーが次のプロジェクトの調査をする時も、ビデオを編集する時も、新しいデザインを作成する時も、次の講義の準備をする時も、これらの新しいツールはプロがさらに作業効率を高められるようサポートします。
あらゆる段階でユーザーのプライバシーを保護するように設計されたApple Intelligenceは、デバイス上の処理を使用しています。これは、Apple Intelligenceを動かす生成モデルの多くが、すべてデバイス上で実行されていることを意味しています。より大規模なモデルにアクセスする必要があるリクエストの場合は、プライベートクラウドコンピューティングがMacのプライバシーとセキュリティをクラウドにまで拡大し、さらなるインテリジェンスを活用できるようにします。プライベートクラウドコンピューティングを使用する際に、ユーザーのデータをAppleが保存したり、共有することはありません。データはユーザーのリクエストに応えるためにのみ使われます。
macOS Sequoia:比類のない体験
macOS Sequoiaは、ユーザーが自分のiPhone、アプリ、通知をMacから直接ワイヤレスで操作できるiPhoneミラーリングなど、多くの素晴らしい機能により、新しいMac Studioの体験を完成させます3。プロは、Mac上のアプリ間でドラッグ&ドロップするのと同じくらい簡単に、iPhoneとMacの間でファイル、写真、ビデオを移動できるようになります。ウインドウのタイル表示がより簡単になるので、ユーザーは自分にとって最適なレイアウトで情報を整理できます。まったく新しいパスワードアプリにより、パスワード、パスキー、その他の認証情報がすべて一か所に保存され、便利にアクセスできます。また、ユーザーは、様々なカラーグラデーションやシステムの壁紙など、美しい内蔵の背景をビデオ通話に適用でき、自分の写真をアップロードすることもできます。世界最速のブラウザであるSafari4では、ハイライト機能でサイトから関連情報をピックアップしたり、再設計されたリーダーで記事を要約したり、新しいビデオビューアでビデオを前面中央に表示できるほか、「気をそらすものコントロール」により、ユーザーは妨げとなる項目を非表示にできます。パーソナライズされた空間オーディオなどの機能やゲームモードの進化、CD PROJEKT REDの「サイバーパンク2077:アルティメットエディション」や「アサシンクリード シャドウズ」など幅広いエキサイティングなタイトルにより、ゲームがさらに臨場感あふれるものになります。
来月、macOS Sequoia 15.4により、iPhoneを使って新しいMac Studioをこれまで以上に簡単に設定できるようになります5。iPhoneをMacに近づけるだけで、ユーザーは自分のApple Accountにすばやく簡単にサインインし、ファイル、写真、メッセージ、パスワードなどを新しいMac Studioで利用できます。
究極のスタジオ環境
Mac StudioとStudio Displayを一緒に使用することで、クリエイティブユーザーは夢のスタジオを構築できます。Studio Displayは、広々とした27インチの5K Retinaディスプレイ、12MPセンターフレームカメラ、スタジオ品質の3マイクアレイ、空間オーディオ対応の6スピーカーサウンドシステムを備え、Mac Studioと完璧に組み合わせることができます。HDRのワークフローで作業するユーザー向けに、Pro Display XDRは、最大1,600ニトのピークHDR輝度を備えた32インチRetina 6Kディスプレイを提供します。また、Mac StudioとStudio Displayの洗練されたデザインを美しく補完するTouch ID搭載Magic Keyboard、Magic Trackpad、Magic Mouseなど、Magicアクセサリを追加することもできます。
より良い環境のために
新しいMac Studioは、環境に配慮して設計されています。2030年までにApple全体のカーボンフットプリントにおいてカーボンニュートラルにするという野心的な目標、Apple 2030の一環として、Appleは製造に再生可能電力を使用するよう移行しており、Mac Studioを含むすべてのApple製品に使用される電力に対応するため、世界中の風力および太陽光プロジェクトに投資しています。今日、Apple Intelligenceを動かすデータセンターをはじめ、Appleのすべての施設は100パーセント再生可能電力で運営されています。
また、Apple 2030を達成するため、Appleはより多くの再生素材と再生可能な素材を使用して製品を設計しており、これによってカーボンフットプリントをさらに削減します。Mac Studioは全体の30パーセント以上に再生素材を使用して作られており、筐体に100パーセント再生アルミニウム、すべてのマグネットに100パーセント再生希土類元素を使用しています。Mac Studioは、このクラスのデスクトップコンピュータと比べて消費電力と使用素材がはるかに少なく、水銀、臭素系難燃剤、PVCを使用していません。パッケージはすべてファイバー素材で作られており、これによってAppleは、今年の年末までにすべてのパッケージからプラスチックを取り除くという目標に一歩近づきました6。
価格と販売について
- 新しいMac Studioは、本日よりapple.com/jp/storeおよび米国を含む28の国と地域のApple Storeアプリで予約注文を開始します。3月12日(水)より、お客様へのお届けと同時に、Apple Store直営店とApple製品取扱店での販売を開始する予定です。
- Mac Studioの価格は328,800円(税込)から、学生・教職員価格は298,800円(税込)からです。詳しいカスタマイズ構成オプションはapple.com/jp/storeでご覧いただけます。
- Studio Display、Pro Display XDR、Magicアクセサリについて詳しくはapple.com/jp/shop/buy-macをご覧ください。
- Apple Intelligenceは、M1以降を搭載したMacの全モデルで、オーストラリア、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、南アフリカ、英国、米国のローカライズされた英語で利用できます。日本語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語(ブラジル)、スペイン語、韓国語、中国語(簡体字)、英語(シンガポール)、英語(インド)を含む追加言語は、4月に利用可能になります。ベトナム語など、さらに多くの言語への対応は今年中に始まる予定です。地域や言語によっては一部の機能、アプリケーション、サービスを利用できない場合があります。
- Apple Trade Inで現在お使いのコンピュータを下取りに出すと、新しいMacの購入価格が割引になります。apple.com/jp/shop/trade-inでお使いのデバイスの下取り額をご確認いただけます。
- AppleCare+ for Macは、比類のないサービスとサポートを提供します。これには、過失や事故による損傷に対する修理などのサービス(利用回数の制限なし)、バッテリー修理サービス、誰よりもMacを知っているスタッフによる優先サポートが含まれます。
- Apple Storeから直接購入いただいたすべてのお客様は、パーソナルセットアップをご利用いただけます。このガイド付きのオンラインセッションでは、スペシャリストがセットアップを手順を追って説明します。新しいデバイスを最大限に活用できるような機能を中心に紹介することもできます。お客様は、お近くのApple Storeの「Today at Apple」セッションで、新しいデバイスを使い始める方法について学ぶこともできます。
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- 2025年1月と2月にAppleが実施したテスト結果によります。詳しくはapple.com/jp/mac-studioをご覧ください。
- Apple M4 Max、16コアCPU、40コアGPU、128GBのRAM、8TBのSSDを装備したMac Studioと比較した結果によります。
- Appleシリコンを搭載したMacコンピュータと、T2 Securityチップを搭載したIntelベースのMacコンピュータで利用できます。システム条件についてはapple.com/jp/macos/macos-sequoiaをご覧ください。iPhoneの一部の機能(カメラやマイクなど)は、iPhoneミラーリングには対応していません。
- 2024年8月にAppleが実施したテスト結果によります。詳しくはapple.com/jp/safariをご覧ください。
- macOS Sequoia 15.4と、iOS 18.4以降またはiPadOS 18.4以降を搭載したiPhoneおよびiPadで、来月利用可能になります。
- Appleが出荷する小売用パッケージにもとづきます。米国小売用パッケージの重量による内訳。接着剤、インク、コーティングは、プラスチック含有量とパッケージ重量の計算に含めていません。